今回は「消化酵素」のことを簡単に書いていこうと思います。
そもそも酵素ってどんなものかご存知でしょうか?
よく聞く言葉な割に、いまいち良く分からない方が多いのではないでしょうか?
なるべく簡単に説明していきます。
Aという物質とBという物質があるとします。なにもしないとAはBに変化することはありません。
式にすると A≠B です。
しかし、Aに”あるもの”Cを加えるとBに変化します。
式にすると A+C=B になります。
このCが酵素になります。
(厳密にはちょっと違うのですが、簡単に説明するとこんな感じです。)
正確な言葉だと「体内での化学反応の反応速度を速める物質で、自身は反応の前後で変化しないもの。」という定義になり、体内以外だと触媒とも言います。
ざっくり言ってしまえば、体内で物質の変化を助けるものが酵素となり、その酵素の中で、食べ物の消化に関わるものが「消化酵素」となります。
(厳密には、消化酵素が働く口から肛門まで続く消化管は、体内ではなく体外になります。なので体内が酵素、体外が消化酵素です。)
お肉を食べると、体内でタンパク質→ペプチド→アミノ酸の順に細かくなっていきます。この細かくする作業を消化酵素(タンパク質の場合はプロテアーゼという酵素)が消化管で行っています。
人は食べたものを細かくしないと体内に吸収することが出来ません。糖質ならブドウ糖、タンパク質ならアミノ酸、脂肪なら脂肪酸やモノグリセリドまで分解しないと栄養として吸収出来ないのです。
この分解に働くのが「消化酵素」なのです。
食事での栄養を体内に取り入れるためには、なくてはならない存在の「消化酵素」ですが、以下のようなことから、臓器から消化管に出す消化酵素の量が不足し、十分に消化できなくなることがあります。
1,加齢・・・年齢を重ねると細胞の機能が低下し、細胞(臓器)からの消化酵素の分泌量が減少しやすくなります。
2,交感神経が高い(ストレスなど)・・・ストレスが多かったり、働きすぎたり、十分な休息がなかったりして交感神経が高い状態だと、消化管の運動に必要な副交感神経の働きが低下して消化酵素が細胞(臓器)から出ずらくなります。
3,胃酸不足・・・消化酵素は胃での胃酸分泌の刺激によって細胞(臓器)から出るので、胃酸が出ないと消化酵素も出ずらくなります。
心当たりのある方、多いのではないでしょうか?
では、どうすれば良いのでしょうか?
1,加齢に対して・・・消化酵素を多く含んだ食材を食事の中に取り入れ、消化を助ける。大根・舞茸・パイナップル・山芋・発酵食品など。
2,交感神経が高い(ストレスなど)に対して・・・副交感神経を高めるために、思考を停止しながらゆっくり深呼吸したり、お腹を温めたり、十分な休息を取ったり、生活の中でオンとオフの切り替えを出来るようにする。
3,胃酸不足に対して・・・よく噛むことで胃酸が出るので、しっかり噛む習慣を付ける。
などです。
原因や対処法に関しては、↑以外にもいろいろあるのですが、膨大な文章量になってしまうので割愛します。
消化の問題を抱えている方、多いと思います。まずはお医者様の診察が大切ですが、いろんな情報を提供出来たら・・・と思いブログにしました。
今回は消化酵素について書きましたが、そのほかの酵素についても、今後ブログに書くようにします♪
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