キネシオロジスト兼ボディートーカーの院長です(≧∇≦)/♫
サボリまくりのブログ、久々の更新です(^_^;)汗
今回はセッションの際、院長が大切に扱う思考・意識のお話です♫
なんで思考・意識が大切なのかというと、「ストレス」・「自律神経」・「ホルモンバランス」・「免疫系」・「アレルギー」・「慢性痛」・「姿勢」etc・・・・・っと、ありとあらゆる事に関係してきてしまうからです!!
そして、今現在自分自身が持っている思考・意識って自分では作れないんです!!
そんな思考・意識に関連する本は何十冊もあって↓↓
ポイントを抜き取って本のオススメするのは大変なので簡単に院長がまとめてみます♪
<思考・意識のステップが始まるのは受精後すぐに>
まず、一般的には思考・意識は脳で起こっていると考えられます。
(中医学的には各臓器にも思考・意識があったり、アーユルヴェーダやヨガではチャクラを通じて思考・意識が生まれるとか色々あるのですが、分かり易くする為に西洋医学的な考えにしておきます。セッションではいろいろ出ますが割愛します汗)
脳は脊髄と合わせて中枢神経に含まれるのですが、中枢神経が大まかに構成されるのは受精後4週(28日目)頃になります。(具体的に言うと神経管の形成を指します。)
ちょうどつわりが始まる頃、つまり「えっ?妊娠?」って頃ですが、この頃にはもう胎児つまり人の思考・意識のステップは始まっています。
ちなみに妊婦の栄養が足りないと神経管閉鎖障害という形成不全が起こる時もあります。
この予防及び脳の健全な発達の為に妊婦さんには葉酸というビタミンが処方されます。
(・・・しかし、本当の意味での予防を考えたら受精前に必要な栄養素を摂取しないといけないんですよね(^_^;)汗)
受精後4週(28日目)頃の胎児は鳥類や爬虫類とあまり変わらない形なのですが、受精後7週(49日目)頃になると人らしい形となります。
そして、妊娠初期のつわりが終わる13週頃には胎児は人としての特徴のかなりの部分を備えるようになります。
研究者によってはつわりは胎児の脳、つまり中枢神経を守る仕組みだという人もいます。
つわりの期間は胎児にとって最も傷つきやすい時期だからです。
ちなみに、自閉症児などは受精後20日~26日の脳機能発達のごくごく初期の酵素の障害であるという研究もあります。
なんで障害されるかは栄養素や化学物質やその他もろもろあるのですが文章が長くなりすぎるので割愛します。
ところで、何でこれが思考・意識のステップなの?と思う人もいますよね。
思考・意識って五感(触覚・味覚・嗅覚・視覚・聴覚)で感じて、それらを統合して生まれているからです。
つまり五感を感じる器官や統合する脳など中枢神経が正常に構成されなければ思考・意識にも当然影響が出るんです。
そう考えると思考・意識のプロセスは精子と卵子が出会う受精の瞬間から始まっているんでしょうね♪
<脳の配線作業の全盛期は妊娠中期から生後2年頃>
さて、話を戻しまして、
胎児の基本的構造が出来上がり、つわりが終わり母親が食事をしっかり摂取し栄養状態が上がる妊娠中期から生後2年頃まで、つまり胎児~幼児にかけて脳はシナプスの発達や樹状突起の成長、髄鞘形成などといった、簡単に言えば脳の配線作業を膨大なスピードで行います。
ちなみに、この期間の脳の成長は摂取する栄養の量と質に大いに影響されます。
・・・・・思考・意識の話なのに、葉酸だったりつわりだったり栄養だったり食事の話が結構でますね汗
思考・意識と栄養がそんなにかかわりがあるのか?
実は大アリなんです。
<思考・意識と食事のかかわり>
現に日本で全国から来院する人気の精神科医さんがいるのですが、うつやパニックを極力薬を使わず食事とサプリメントで改善させていたりします。
このメカニズムを説明すると、これまた文章が膨大な量になるので割愛します。
(割愛ばっかりでスミマセンm(_ _)m ただ、それだけ人の心身って複雑なんです。)
話を胎児期後半まで戻します。(・・・まだ胎児期・・・院長頑張ります笑)
この頃の胎児は出産に備え視覚以外の感覚を使って思考・意識のプロセスをどんどん進めていきます。
母親のお腹の中つまり羊水の中で触覚・聴覚以外にも味覚・嗅覚も使っているなんてビックリですよね。
ここで治療家向け雑学。今、視覚以外の感覚と書きましたが、視覚以外の受容器は脱分極で、視覚の受容器は過分極でと方法が違うんです。
しかも視覚は素粒子をキャッチしているので量子物理学の世界が絡んできて面白いですよね♪
<人生初のトラウマは出生ストレスかも!?>
話をまた元に戻して、胎児が出産の時期にきました。
この出産が胎児つまり人にとっての最初にトラウマになりやすいストレスだと言われます。
・・・・・っえ?ですよね。
院長、CBSやボディートークでセッションしますが出生のストレスが結構出ます。(胎児期もですが。)
本当かよ?・・・・・セッション受けたりセッションされた方のお話を聞いて下さいm(_ _)m(笑)
でも考えてみたら当然じゃないですか?
母親の温かい羊水の中で包まれながら臍の緒から栄養も酸素も貰っている状態から、とっても狭い空間を通って肺の中の水分出して、自分で呼吸始めて、初めての感覚を五感すべてで感じて・・・・・大人ならパニックだと思います。
このような経験も思考・意識のプロセスなんですよね。
<感動の〇〇との対面!?>
さて出産に話を戻して、胎児(人)がいろんな感覚を感じながら産道を通ります。
さあ、感動の母子の対面・・・・・の前に残念!!
感動の細菌との対面です!!(笑)
細菌と思考・意識が関係あるのか?
関係あるんです!!
人には常在菌といって皮膚にも腸にも必ず細菌がいます。
その数は文献によって様々なのですが1万~5万種・100兆個~10000兆個といわれ、大人の体重の2kgは細菌の重さといわれます。(人の細胞の数が37兆6千万個なので、人の細胞数よりはるかに多いんです。)
さて、そんな細菌なのですが多くは母親の細菌叢を産道を通る際に受け継ぐんです。
(なので帝王切開の子は細菌叢のユーティリティーが6割減少し、アレルギーや自己免疫疾患にかかりやすいという研究もあります。)
ちなみに、人体のエネルギー装置といわれるミトコンドリアも母親由来で、父親は遺伝子以外たいした物を子に与えてないんです・・・・・(^_^;)
<細菌の思考・意識への影響>
さて細菌が思考・意識にどう作用するのか?
現在分かっている研究によると、腸内には腸内フローラと言われる細菌叢があります。
人と腸内細菌が上手に共存していると、腸内細菌が短鎖脂肪酸を作り、腸のEC細胞を刺激し、5-HTという物質を作ります。
また、乳酸菌の仲間がトリプトファンというアミノ酸を合成し5-HTPという物質を作ります。
すると、それらの物質が内蔵情報を脳に運ぶ迷走神経という神経の受容体に結合し、脳の孤束核という所を通りストレス反応に関与する視床下部の室傍核に作用しストレス反応を沈めます。
また、腸内細菌が作る酪酸という物質があり、これが人体にヒストン脱アセチル化酵素阻害作用を起こし、脳由来神経成長因子(BDNF)の発現を増強し、脳内の記憶を司る海馬や思考のプロセスに関与する前頭葉に作用し、今流行りのマインドフルネスで言われるレジリアンス(ストレス抵抗性)を高めます。
腸内細菌恐るべしですね!!
<親子のつながり愛着>
さ~て、ようやく思考・意識のプロセス、親子のつながり愛着編です(汗)
人の脳は25歳頃まで成長し続けるのですが、特に生後1~2年頃までは膨大なスピードで神経回路が形成され、同じく生後1~2年位で神経回路の刈り込みというのが行われます。
簡単に言うと脳内に道路があるとして、流通を高めるためにとにかく道路をまず作って、その後、不必要な道路は無くして幹線道路を整備するようなものです。
この出生から2歳頃までの期間に形成される重要なシステムに「愛着システム」というものがあります。
これは、子と養育者との間に形成されるもので、ざっくり言うと母子の共感コミュニケーションです。
人間の脳は思考に関わる大脳皮質というところが発達してしまったので、出生前に脳が完全に形成されてしまうと産道に対して頭が大きすぎます。
その為、生きるのに必要最低限の機能だけを母体の中にいる間に整えて、思考・意識に関わる場所は出産後整える進化の過程での自然選択をとったわけです。
では、愛着システムのお話です。
人の脳は右脳と左脳に分かれていますが、右脳は主に直感・左脳は主に理性に対応します。
さらに、右脳は不快に対応し・左脳は快に対応します。
そして、右脳が先に発達した後に左脳が発達していきます。
直感的に判断しながら不快に対応し、理性により気づきを得ながら快を楽しめるよう脳の発達の仕方も進化の中で上手に作られています。
<養育者の役目>
しかし、人は未熟な状態で生まれてくるので乳幼児一人の力では生きられません。
そこで養育者の力が必要になります。
右脳による共感・共鳴の力が!!
子には遺伝的に持って生まれた気質(性質)があり、養育という情動調律により生まれと育ちのバランスをとり、思考・意識の土台を作ります。
脳の細かい部位まで説明すると専門的になり過ぎて難しくなるので、大まかな流れで説明します。
脳は表層に近いほど思考が働き、深部ほど生物の原始的反射(呼吸・摂食・性欲・睡眠など)が働きます。
乳幼児は脳の深部しかまだ上手く使えないので、空腹や眠たいなど内臓感覚レベルの不快な情動を強く感じ泣いたりぐずったりします。子のSOSです。
この時、大切なポイントが子と親の右脳レベルでの共感・共鳴です。
これにより、親が子の気持ちを直感で感じ適切に対応することで子は安心感を覚え、脳の表層に体性レベルの共感行動を記憶していき、右脳の不快(負情動)の対応能力が向上していきます。
その後、親と子の情動的応答により対人関係のテンプレートも作り出します。
これらの繰り返しにより負情動を言語化し、ネガティブな感情を統合し、感情制御を覚え、他者への共感を発達させる。
これが愛着システムです。
これにより右脳が発達し、左脳の理性に伴う思考・意識が発達していきます。
<愛着システムは受け継ぐもの>
ちなみに愛着システムは受け継ぐもので、先祖代々家系による愛着システムがあり、国による愛着システムがあり、地域による愛着システムがあり、人による愛着システムがあります。
尚、愛着システムの臨界期は2歳までで、まさに「三つ子の魂百まで」です。
<愛着障害>
愛着システムのお話ついでに愛着障害のお話も。
人間も動物です。愛着システムは動物が進化の過程で身に付けたシステムです。
同じ霊長類に属するお猿さんのように、我が子をずっとそばに置き子育てするのが共感・共鳴の観点から言えば一番ですよね。
ただ人は文明というものを持ちました。
社会の中で子育てするとなると、お猿さんのように四六時中子と一緒など無理な時もあります。
また、人は他の動物より思考をかなり持つようになりましたし、社会システムの一部として働かないといけない時もあります。
なので、直感的本能行動が出来ない時もあります。
そうすると、子と養育者の間で共感・共鳴不足が生じることがあり、これにより不快に対しての脆弱性や不安感や恐れ、分離意識や対人関係のコミュニケーション障害などが起こり、これが愛着障害と呼ばれるものです。
愛着障害を持って成長し、不安定な心を持った状態をパーソナリティー障害と言ったりします。
現代社会に多い心の問題って、人の脳が発達した分の代償かもしれませんね。
ちなみに、夏目漱石や太宰治など名だたる文豪がそうだったと言われています。
他人と共感・共鳴が出来ない心の叫びが文となったと考えると納得しますよね。
<思考は自分では作れない>
さて、今までの話が思考・意識の土台となり、環境との相互作用により自分の考えが生まれるのですが、はっきり言って自分自身ではどうしようもない事ですよね。
これが思考・意識の9割以上を占める潜在意識に組み込まれ、1割未満の顕在意識で今私達は物事を考えている。
自分の心って・・・・・って院長は思ったりする事もあります(笑)。
それと院長がどうなのかなと思うこと・・・・・
よく事件とかあって、「その人物の具体像に迫ります」とかありますが、栄養にしろ、環境汚染による化学物質にしろ、代々受け継がれる愛着システムにしろ、人の思考・意識の根底にあるものに全く迫らず、1割未満の表層にある顕在意識しか焦点を当ててない事です。
今までの話を考えるとそう思いませんか?
現代の社会ってストレスフル社会だと思います。
その為、マインドフルネスやアドラー心理学、心理セラピーなど数多くのものが存在します。
これはとても大切だと思います。
ただ、思考・意識の根底にあるもののバランスもとても大切だと思います。
CBSもボディートークも潜在意識にアプローチします。
その中で院長は根底にあるものを特に重要視してセッションします。
今日のお話は思考・意識のほんの一部にすぎませんが、今日のお話を読んでくださった方には自分の心がコントロールできないのは、自分だけのせいではないかもしれないということが少しは伝わっているといいなと思います。
心に関する悩みなどありましたら、お気軽にご相談下さい。
尚、当院は診断・治療行為等は一切行いません。
自然治癒力向上のお手伝いをしています。
長文、最後までお付き合い下さりありがとうございますm(_ _)m