10月になり朝晩もだいぶ涼しくなりました。
「スポーツの秋・食欲の秋」ですね♪
でも、なんで「スポーツの秋・食欲の秋」なんでしょうか?春や夏や冬では駄目なんでしょうか?
いろいろな考え方がありますが、心身をまるごとみる施術が大好きな院長的に説明します♪
生物のメカニズム的にこの問題を考えた際にポイントになるのが「自律神経」と「馴化(じゅんか)」です。
まずは自律神経からなのですが、ストレス反応が関わってくるので以前のブログ
「ストレスと心身」https://terasei.com/column/316/
を見て頂けると分かりやすいです。
自律神経は基本的には交感神経と副交感神経に分かれます。
(現在はこれに社会神経脳も含めたポリヴェーガル理論が主流です。)
簡単に説明すると
○交感神経・・・天敵に襲われたとき(闘争逃走反応)。
○副交感神経・・・リラックスして食事を摂る。
となります。詳しくは以前のブログで。
この反応を別の見方で見ると
○交感神経・・・代謝を上げて体温を上げる。(闘争逃走反応つまり動くから体温があがる。)
○副交感神経・・・代謝を下げて体温を下げる。(動かないから体温がさがる。)
これに季節の気温の変化を繫げると
・春→気温が上がる→身体の熱産生量が少なくなる→代謝が下がる→副交感神経
・夏→気温が上がる→身体の熱産生量が少なくなる→代謝が下がる→副交感神経
・秋→気温が下がる→身体の熱産生量が上がる→代謝が上がる→交感神経
・冬→気温が下がる→身体の熱産生量が上がる→代謝が上がる→交感神経
となります。
つまり秋は交感神経型になっていきます。
交感神経は闘争逃走反応の神経つまり身体を動かす神経・・・
・・・身体を動かす・・・そう!!スポーツです!!
また身体を動かし代謝を上げるのでエネルギーが必要です。
車で言うなら走るにはガソリンが必要ですよね。身体のガソリンは食事。
食事が必要!!・・・食欲が上がる!!!・・・食欲の秋!!!!
完成です!!!!!
「いやいや冬も交感神経型なのになんで「食欲の冬・スポーツの冬」じゃないんだ~!!!!!!」
ってツッコミますよね~、ここにもう一つのポイント「馴化」が関係します。
「馴化」とは心理学における概念の一つで、ある刺激がくり返し提示されることによって、その刺激に対する反応が徐徐に見られなくなっていく現象(馴れ、慣れ)を指します。
完全には解明されてないですが、一般的に人は感覚を脳で処理します。
五感(味覚・嗅覚・視覚・聴覚・触覚)の情報を電気刺激で脳に送っていると思って下さい。
(五感以外にも深部感覚とかいろいろあります。)
ただ脳には処理する量に限界があり同じ刺激に毎回過剰に反応するとパンクするので、電気刺激を抑制して、簡単に言えば脳にフィルターをかけて徐々に脳にいく刺激の量を減らす性質があります。
簡単な例を挙げれば、温泉など熱いお風呂に最初入った時は「熱っ!!」ってなりますが時間の経過とともにお湯の温度はそのままでも「気持ちいい~!!」ってなりますよね。
これが慣れつまり「馴化」です。
季節を考えます。
秋から冬になります。つまり秋の刺激が最初です。
脳には「馴化」する性質があります。つまり秋と冬同じ交感神経型ですが「馴化」の為に秋ほど冬に「食欲・スポーツ」のワードが浮かばなくなります。
なので「食欲の秋・スポーツの秋」なんです♪
納得しましたか?
ただここで一つ注意が必要です!!
食事の際に通常は副交感神経が上がります。冬なら寒い外から暖かい室内に入ってホッとして副交感神経が上がりやすいですが、秋は交感神経が高いままだったりします。
すると内臓の動きが弱かったりして、消化不良や胃もたれになり易かったりします。
食事の前に深呼吸したり食べ始めには出来るだけよく噛んだりなど副交感神経を高める工夫をして下さいね♪
以上、半年ぶりのブログでした(^_^;汗
もう少し頻繁にアップできるよう頑張ります(^_^;汗
心身に何かお困りごとがありましたらお気軽にご相談下さい♪