コラム

女性アスリートと生理不順

こんにちは、キネシオロジーによる筋肉反応テストで施術するキネシオロジストの院長です♪

相変わらず忙しさにかまけてブログをサボってました(–;)

今回は以前ブログでアップした

「更年期障害と月経前症候群(PMS)のマメ知識」

の簡易版で悩む方の多い女性アスリートと生理不順について書いてみますね♪

 

ポイントは「コレステロール」・「ステロイドホルモン」・「ストレス」になりますが、分かりやすくするために次の図を参考にします。

 

 

 

 

(参考文献 内科学第10版 より)

難しくありません!!分かりやすく説明します!!!(笑)

ホルモンは大きく分けて3つに分類出来ます。

お肉などのたんぱく質を細かくしたアミノ酸からなるペプチドホルモンとアミノホルモン、脂肪を吸収・代謝し主に肝臓で作られるコレステロールからなるステロイドホルモンの3つです。

そして今回の内容で大切なのがステロイドホルモンです。

ステロイドホルモンは主に副腎皮質と性腺(卵巣・精巣)で作られます。

さて、図を見て下さい。青の矢印の順にステロイドホルモンは変化していきます。

今度は左上を見て下さい。

スタート地点なのですが「血中LDL」ってありますよね、俗に言う「悪玉コレステロール」ってやつです。

「LDL」は身体にとってとても大切でステロイドホルモンの材料以外にも、細胞膜の材料・胆汁酸の原料・ビタミンDの前駆体と身体の機能維持に欠かせない物です。簡単にいうと「悪玉コレステロール」は肝臓で作られた材料を身体の隅々に運ぶ運搬船で「善玉コレステロール」は使い終わった材料を肝臓に回収する運搬船です。

「悪玉コレステロール」って悪の根源ではなく身体にとって大切なエネルギー船なんです。

そんな「LDL」から作られるステロイドホルモンなのですが、主に3つの機能に分類出来ます。

1,ミネラルコルチコイド系(上段左)・・・アルドステロン(下段左)がそうで腎臓に作用して体内のミネラルバランスを調整します。

2,グルココルチコイド系(上段中)・・・コルチゾール(真ん中あたり)などがそうで血糖値を上げてストレスに対応するホルモンです。

3,性ステロイド系(上段右)・・・左中段のプロゲステロン(女性ホルモン)、右側のテストステロン(男性ホルモン)・エストロンやエストラジオール(女性ホルモン)がそうで、いわゆる男性らしさや女性らしさを作る、もう少し詳しく言えば妊娠の成立・維持に関わるホルモンです。

ちなみに女性ホルモンはプロゲステロンとエストロゲンなのですが、エストロゲンは上記のエストロン・エストラジオールと肝臓や胎盤で作られるエストリオールの3種類の総称になります。

次に簡単に生理(月経周期)のメカニズムを説明します。

 

 

 

 

 

図の中断のグラフにエストロゲンとプロゲステロンがあると思います。

まず最初にエストロゲンが上がり排卵を誘発します。排卵後、今度はプロゲステロンが上がり高体温になります、ここで受精しない場合はエストロゲンとプロゲステロンが下がり子宮内膜が剥がれるいわゆる生理が起こります。

さて、これで説明の準備が整いました。

今回のテーマは「女性アスリートと生理不順」でポイントは「コレステロール」・「ステロイドホルモン」・「ストレス」でしたね。

2つの図を見ながら確認して下さい。

まず正常な月経周期(生理)にはエストロゲンとプロゲステロンのバランスがとても大切です。

エストロゲンもプロゲステロンもコレステロールから作られます。

ストレスがかかるとコルチゾールというホルモンを大量につくります。

ステロイドホルモンの合成の順番は

コレステロール→プロゲステロン→コルチゾール→エストロゲンとなります。

女性アスリート、つまり過度の運動は過度のストレス状態と同じです。

すると、

コレステロールの減少→プロゲステロンの減少→コルチゾールの増加→エストロゲンとなります。

ストレス過多ではプロゲステロンの機能よりストレスに対応する為にプロゲステロンをコルチゾールに変換させるのを優先させるためです。

するとプロゲステロン<エストロゲンとなりバランスが乱れますし、そもそもコレステロールの減少のために女性ホルモンの量が減ります。

生理不順の完成です(; ;)ホロホロ

ちなみに体脂肪が10%を切ると生理不順になります。

女性に方って男性より忍耐強い方が多いです。なので男性よりハードな練習こなせる場合が多いです。

ただ女性の方にとって月経周期ってとても大切です。特に思春期は!!

部活動なので体脂肪の管理はしてますか?食事内容とかはチェックしてますか?少しでもストレスが減る対応などはしてますか?競技結果ばかり重視した練習にはなってませんか?

確かにこれが全ての原因ではありませんが、一度女性アスリートの健康面を別の角度からも覗いてもらうきっかけになれば幸いです。

何かお困りの事があればお気軽にご相談下さいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関連記事